カントリージェントルマンの夏

Summer of Country Gentleman
写真・エッセイ/織田城司 Photo & Essay by George Oda

テイラーグランドで映画を観る白井俊夫さん

横浜のテイラーグランドで6月22日、恒例のシネマパーティーが開かれました。

パーティーに出席された横浜信濃屋の白井俊夫さんの着こなしをたどりました。

白井俊夫さんと語るテイラーグランドの長谷井孝紀さん
長谷井さんの友人が作ったパーティーのオードブル
映画を観る白井俊夫さんと長谷井孝紀さん

パーティー会場に早めに着いた白井俊夫さんは、持参されたTVシリーズ『アンタッチャブル』(1959年〜1963年作)のDVDをご覧になっていました。

壁にプロジェクターで投影されたTVシリーズ『アンタッチャブル』の一場面
画面の着こなしを語る白井俊夫さん

白井俊夫さんは登場人物の着こなしを見ながら、しばし長谷井孝紀さんとスーツ談議。

肩幅や袖口幅、合わせるシャツの襟の大きさなど、バランスの在り方を語りました。

壁にプロジェクターで投影されたTVシリーズ『アンタッチャブル』の一場面

ひとしきり『アンタッチャブル』を観た白井俊夫さんは「アルマーニがやったものより、ボクはこの方が好きだな」と語りました。

アルマーニが衣装を監修して、イタリア風のスーツスタイルがたくさん出てくる映画版『アンタッチャブル』(1987年作)より、アメリカらしいスーツスタイルがたくさん出てくるTVシリーズがお好みという意味です。

長谷井孝紀さんは「なるほど、そういう見方もあるのですね」と感心されました。

白井俊夫さんは時々冗談やダジャレを交えながら、終始楽しそうに語りました。

着こなしを語る白井俊夫さんと長谷井孝紀さん

当日、白井俊夫さんは赤をアクセントにした着こなしでパーティーに出席されました。

パーティー会場は夏の装いということで、ブルーや白、ベージュを基調に着こなす人が多い中、スパイシーな赤の爽快感は新鮮に映りました。

白井俊夫さんのシャツの袖幅は袖付けにプリーツが入り、たっぷりしている
装飾性の高いウエスタンヨーク
小さなバッグと大きなバックル
かくし味の名入りレザークラフトベルト
足もとはローファーと赤い靴下を合わせる

ウエスタン調で全身まとめることなく、ドレスアイテムを巧みにミックスしながら街の装いに昇華させる着こなしに、横浜の粋を感じました。

これからもお元気で、着こなしや映画のお話をお聞かせいただきたいと思いました。

映画を観る白井俊夫さん