運転マナーについて

写真・文/平田元吉 Photo & Essay by Motoyoshi Hirata

普段車を運転する事が多いのだが、運転マナーについて残念に感じることが多い。

特に車線変更をしようとウィンカーを出した途端に車間を詰めてくる車がなんと多いことか。高速道路では混んでいるにもかかわらず後ろにぴったりとついて煽ってくるレーサーもどきの車やトラックがいたり。

そういう目に遭った時には本当に残念な気持ちになる。

海外渡航をした際に運転をするようになってから、特にそのことについて強く感じるようになった。シアトルでは窓から足を出して運転している人もいたが、車線変更をしようとするとスっと譲ってくれる。たまたまなのかと思ったら、どうやらそういったジェントルマンシップが定着しているらしい。

他方で、カーステレオ盗難や強盗なども多いということなので、そのあたりは日本のほうが進んでいる部分であると思う。

欧州は運転マナーがいいとは言えなかったが、驚きだったのは縦列駐車の方法。前後に駐車してある車に自分の車のバンパーにぶつけて、押しながら場所を確保する。出るときも同じく押して出る。初めて見た時は車に対する考え方がここまで違うのかと驚愕した。これはマナー違反とかいうものでなく文化として根付いているものであるので、車を傷ついてもいい「道具」として見る感覚は面白い。

運転時には自分の「素」が出ることが多いといわれている。

運転マナーにその国や地域の「文化度」を感じてしまうのでこういった内面が出るところこそ紳士な気持ちで対応できるような国になって欲しいし、自分自身も心がけたいと思う。