目の前にあるものをすぐ取りに行かない

写真・文/登地勝志 Photo & Essay by George Oda

『男の品格』(川北義則著)は、男が人生を送る上で、斯くあるべきとアドバイスしている本である。

今回ジェントルマンズラウンジの発足もあり、5年ぶりに再読した。

そして再度共感したのが、美学についての章だ。ここで紹介されているのが、伊集院静氏の言葉である。

「私はもうとにかく品性。それを確立させれば、あとは何をしてもいいと思っている。品性って何かっていうと、目の前にあるものを取りに行かないことなんだ。今は物がたくさんあるけど、すぐに手を出すからおかしいことになる。」

この伊集院しの言葉に対し、川北氏は、「含蓄に富んだよい言葉であると思う」と言っている。

私も全く同感であり、自分なりの美学を持ちたい。