『和魂洋装物語』連載によせて

SAMURAI WESTERN

文/赤峰幸生 Essay by Yukio Akamine
写真/織田城司 Photo by George Oda

日本の魅力を紹介する月刊誌「ディスカバージャパン」の2014年11月号(10月6日えい出版社より発売)から、私の新しい連載コラム『和魂洋装物語』がはじまりました。

おもえば半世紀ほど前、本場の洋装に憧れて初めて海外に渡航した頃は、国産する洋服のサンプルを集めるために、夢中になって現地の洋服を買いあさっていました。

渡航を重ねるうちに、現地の服飾関係者とも親しくなりました。そんな友人たちから、「日本人は西洋人が着る洋服をそのまま着ても似合わないよ」「日本人は素晴らしい文化を持っているのだから、日本人に似合う洋服を作れよ」と、言われるようになりました。

商売を度外視した率直な意見に面喰いましたが、そのうちに、舶来品の模倣を繰り返す自分が恥ずかしくなり、友人たちの助言は、たいへんありがたいことだと思いました。

それ以来、私の服づくりは「和魂洋装」を標榜して、日本の生地産地や縫製工場に入り込んで、職人たちと研究を重ねながら、日本人の洋服を模索するようになりました。

このたび、より多くの方々と「和魂洋装」を共有できたら、という想いから、日本人の洋装を「日本の発見」に興味がある読者にわかりやすく解説するために始めたコラムが『和魂洋装物語』です。